兄弟間での相続トラブル|もめる原因や解決策について
■兄弟間での相続トラブル
相続は、死亡により遺産を相続される被相続人はもちろん、相続人となる配偶者や子、両親や兄弟姉妹など様々な当事者が発生するからこそ、当事者間におけるトラブルが生じがちです。
その中でも、兄弟間に生じる相続トラブルの原因と解決策について以下にそれぞれご紹介します。
原因1:遺言内容が不明確であるなど遺言書の方式が法律に反する場合
相続にあたり、相続内容を被相続人が指定する遺言書は、その方式を指定する民法などの規定に則って初めてその効力を発揮します。
そのため、遺言内容が不明確であったり、自筆証書遺言が自筆で作成されていなかったりするなど遺言書の方式が規定に反していた場合には、遺言書として無効となってしまい、結果として相続のトラブルにつながる原因となります。
こうした遺言書の方式についての対策としては、被相続人本人及び第三者が遺言書作成時にその方式等を確認することはもちろん、不安な場合には弁護士などの専門家にご相談いただくこともあげられます。
原因2:相続人が寄与分を主張する場合
相続には、遺言書による相続と、遺言書を伴わず法律によってもとから相続分が定められている法定相続という2種類が存在しますが、法定相続については、相続分とは別に一定の相続権利が認められることがあります。
具体的には寄与分といい、相続人が被相続人の財産維持や増加に貢献したと認められる場合に一定割合の相続財産を受け取る権利が得られることとなります。
もっとも、この寄与分については相続人がそれぞれ主張するものであり、かつ他の相続人からすると被相続人との生活態様など不透明なものも多いことから、寄与分の有無についてトラブルとなることが少なくありません。
こうした寄与分におけるトラブルへの対策としては、相続人間でそれぞれの生活について思いやりを持つことはもちろん、トラブルを根本からなくすために被相続人に遺言書を作成してもらうことも考えられます。
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